上司の心を掴む魔法の言葉
上司の心を掴む魔法の言葉、というのは結構沢山ある。その中でも簡単で効果てきめんの言葉をご紹介する。
このメモ頂いても宜しいでしょうか?
むかつく上司と打ち合わせをすることは多々あると思うが、その中で「しょうがない奴だな、お前は!」と言われながら、糞のような落書きで説明される事はないだろうか。
ぶっちゃけ「そんな汚ねぇ落書きじゃ意味わかんねぇよ…」と思う方もいるだろう。中にはぐちゃぐちゃになって、読めないようなものすらある。
だが、このメモが上司の心を掴むキーアイテムである。
説明が終わった後で、上司がそのメモを捨てようとする前に、一言こう言ってみよう。
「そのメモ頂いても宜しいでしょうか?」
よほど捻くれた上司でない限り、「お?おうこれで良いのか?」などと言いながらちょっと照れた様子でメモを寄越す。貴方がやるのはこれだけで良い。
効果の理由
このような行為が上司の心を掴むが、これはしょーもないメモであればあるほど効果が高い。以下のような理由による。
- 上司の承認欲求を満たすことが出来る
- 学習意欲のアピールになる
とくに2.の学習意欲のアピールは非常に重要である。上司としては、部下が育つことが重要だ。戦力が欲しいし、何より部下を育てることが自分の仕事だからだ。仕事が上手く行けば嬉しいに決まっている。
更なる効果を得るために
さらにメモをさりげなく机にでも貼って置いておこう。自分は同じ間違いを犯さないということの主張にもなるし、学習を継続していることのアピールにもなる。
これはパフォーマンスである。もちろん、本当に教えられた内容は反復して勉強しないと駄目だ。
やってはいけない
時が経ち、上司がメモと違うことを言い出したとする。その際にメモを見せて「こう言ったじゃないですか!」などとナジるのはやめよう。間違いなくこじれる。
上司も人間であり、そのため間違いや考え違いを起こす。方針だって変わることもある。「そのメモ頂いても宜しいでしょうか?」が上司の心を掴む言葉であることは間違いないが、ロボットのようにこの言葉を使ってはいけない。
メモで説明を受けた内容と方針は間違いなく理解し、「あ、方針変わったのね」と感じればそっとメモを廃棄すれば良い。
メモを廃棄すべき時が分かれば、それは間違いなく貴方が成長した証拠である。
上司との付き合い方「俺は聞いてないぞ!」
「俺は聞いていないぞ!」
このフレーズを持ち出す時、上司側は部下の報告を聞いているか聞いていないかは問題にしていない。本当は聞いていることもあるし、本当に聞いていないこともある。
報告していた場合は部下側からすれば「いや、報告しただろ(# ^ω^)」と言いたくなるのは間違いない。しかしそれを言うと間違いなくケンカになる。大変迷惑な話である。
大まかな対処法
「俺は聞いていないぞ!」と言うとき、上司は何を考えているのか?
上司は報告内容に関して置いてけぼりを喰らっている状態である。上司は「本当に分かっておくべきポイントが分かっていなかった」「コンセンサスが取れていない」ということを主張している。
更には部下の進捗を管理できていなかった自己嫌悪にさらされており、自分にもイライラしている。半ば八つ当たりのようなモノ言いであり、まぁリーダー失格である。
さて、今回少しポジティブに考えるべき点。部下側は「報告した」という部分を「言っただけ」になっていないかを確認することだ。
「言っただけ」というのは厄介で、報告側は伝わったと思っていても報告される側は意味を理解していないケースがあるからだ。親子や夫婦ですら、こういうケースはままある。ましてや赤の他人である上司部下で完璧な報告などあるわけがない、ということを肝に銘じる必要がある。
つまり報告とは「報告される側が理解して初めて報告完了」となることを再確認しなくてはならない。
「この場合上司は聞いている聞いていないを問題にしているわけではない」というのはつまり「上司が内容を理解していない」という点が問題であり、部下側は上司側が理解するまで繰り返して「報告」しなくてはならない。
「いや部下がそこまで…」「上司が聞きに来いよ」と思われるかもしれない。気持ちはよく分かるが、それを言って事態が改善したケースは私が知る限りは見たことがない。
したがって、報告の際には「どこのポイントを上司が理解したがっているか?」を上司本人に確認を取る必要がある。自分は納期を報告すればよいと考えていても、上司は価格を知りたがっていることもあるからだ。
ポイント
というような配慮をしても、それでも聞いていないと抜かしやがる場合はやり取りをメールに残すか、報告書に印鑑を押させよう。これで部下の貴方に落ち度はない。
上司との付き合い方「なんだこの資料は!」
「なんだこの資料は!」
部下が上司に怒られる際に、良く聞くフレーズである。
たまにバーンと机を叩くというオプションを付ける人もおり、そういう時は部署の空気が凍る。駄目なリーダーの典型である。
ただ「こいつ駄目だ…」で切り捨ててしまうと、悪循環に陥ってしまうので、頑張らずに少しだけポジティブに考える。
「なんだこの資料は!」という上司の言葉の裏はこうだ。
①「俺はもっと出来る!すごいだろ!」→己の力の誇示(自慢)
②「この部下はこんなことも出来ない」→部下への失望
③「俺は教えていたはずだ。俺は悪くない」→逃避といらだち
おおまかな対処法
部下が方針や内容を理解出来ていない段階で、それは上司の仕事不足とみることが出来る。なぜなら管理者には「人材育成」という課題があり、それが達成できていないからだ。
が、当たり前ながらそれを上司に言ってもケンカになるだけだ。
まずは上司の怒りが静まるのを待とう。6秒程度で激怒の時間は過ぎる。化学的に人間の怒りは長持ちしないことが分かっている。
次に、冷静にこう言ってみよう。
「〇〇さん(上司)の方針を理解できておらず、申し訳ありません」
自分(部下)の仕事が上司の意向に合っていないのだから、その部分については謝って相手の気分を落ちつけてやる。
そしてナジられる前に、すかさずこう付け加える。
「どの部分が特にイメージに合っていなかったでしょうか?」
資料は直せばよい。この場合の直す方向性は上司の方針に沿う形である。そのため、資料上で上司のイメージと解離している部分を修正することを提案する。これが今回の「ちょっとポジティブ」な部分。「上司の価値観・考えを理解したい」という姿勢を打ち出す。
するとだいたいの上司は得意げに話しだす。①「俺はもっと出来る!すごいだろ!」→己の力の誇示(自慢)これがやりたいからである。
人は「理解される」ことを欲する生き物であり、とにかく「喋りたい」。相手の主張を喋らせて尊重する姿勢を見せることが、今回の問題の解決につながる。
あとは方針をしっかり腹に落として理解し、資料の修正を行うことだ。
ポイント
それでもぶちぶち言われる時は言われるが、何より大事なのは「感情的な相手」に対して、一々気にしないことだ。「まーた怒ってるよ、あほだなぁ・・・」くらいに思っておけば良い。